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[インテリアとデザイン 2]

スカンジナビアデザインとは? 北欧デザインでおしゃれな住まいをつくろう

シンプルでモダン、だけどぬくもりもあって暮らしやすい住空間を実現したい人は「スカンジナビアデザイン」という言葉もご存知かもしれません。スカンジナビアデザインを住まいに取り入れるときに知っておきたいこと、取り入れる際のポイントなどについて説明します。

スカンジナビアデザインとは

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ときにはフィンランドとアイスランドも含めたスカンジナビア半島とその周辺で発展してきたデザインを、スカンジナビアデザインと呼びます。北欧デザインという言葉もほぼ同じ意味で使われます。そのデザインは建築、インテリア、家具、日用品など生活に関わる多くの製品を生み、日本でも根強い人気があります。

スカンジナビアデザインはシンプルかつナチュラル、機能性の高いデザインであることで知られています。そうした特徴を持つようになった背景には、北欧の気候が関係しています。北欧では長く厳しい冬期、室内で過ごす時間が長く、そのため飽きのこないデザインとずっと使い続けられる機能性が求められてきたのです。どこかぬくもりやあたたかみを感じさせるデザインなのもそのことを表しているのかもしれません。

スカンジナビアデザインの特徴

スカンジナビアデザインの特徴についてもう少し掘り下げてみましょう。

シンプルな曲線

スカンジナビアデザインのシンプルさが具現化されているのが曲線と線です。家具などは複雑な曲線や線を重ね合わせるようなことはせず、実用性を重視した無駄のない、それでいて美しさを感じさせるラインで構成されます。

シンプルなパターン(模様)

シンプルなパターンが使われるのもスカンジナビアデザインの特徴です。家具はウッドの自然な木目を生かした物以外は無地が多く、模様があったとしても一つの家具に異なる模様があしらわれることは多くありません。

一方、北欧ファブリックとも呼ばれるカーテン、クッション、テーブルクロス、キッチンタオルなどの織物や布地には、ストライプや幾何学模様、花柄、動植物をモチーフにした模様がよく用いられます。壁紙にこれらのカラフルで明るい柄が使われることもあります。

ナチュラルな色使い

色使いも色数を抑えたナチュラルでミニマム志向というのが基本です。壁や天井は白が基本、床とキャビネット、テーブルなどの家具にはオーク材やアッシュ材などのナチュラルカラーとアースカラーが使われることが多いでしょう。また、椅子や置き時計、花瓶などどこかにアクセントとして鮮やかな原色を配するとモダンなイメージになります。

長く使える機能性

無駄や過度の装飾を省いたデザイン、合理性を追求して生まれたフォルムやディテール、それでいて穏やかさや人間味を感じさせ、ライフスタイルになじむ独特な機能美もまた、スカンジナビアデザインの特徴です。スカンジナビアデザインの家具や日用品は長年使っていても飽きることが少なく、世代を超えた支持を得ているとも言われます。

スカンジナビアデザインを活かした住まいをつくるコツ

スカンジナビアデザインを住まいに取り入れるにはどうすればいいのでしょうか。効果的な方法、押さえておきたいポイントを挙げてみましょう。

北欧の家具を取り入れる

ダイニングやリビングに、椅子、テーブル、ソファ、キャビネットなどのスカンジナビアデザインの家具を導入することから始めてみましょう。まずは白とアースカラーをベースにするなど、決め事を作ってそろえていくのがいいでしょう。

ダイニングチェアは同じもので揃えなくても、好きなスカンジナビアデザインのチェアを組み合わせることで、個性がありながらしっくりと馴染む魅力的なダイニング空間に仕上げることもできます。

壁紙やファブリックを北欧らしい柄に

壁は白が基本ですが、カラフルで明るい雰囲気にしたいなら北欧らしい柄の壁紙にする方法もあります。子ども部屋やトイレを、模様をあしらった壁にするのも面白いでしょう。カーテン、クッション、テーブルクロスなどを選ぶときも北欧ファブリックを意識してみましょう。すべてを柄物にしてしまうとうるさくなってしまうので、全体のバランスを考えることは忘れずに。

シンプルな部屋には鮮やかな色をワンポイントに

白とアースカラーを基調にしたシンプルな部屋にしたときは、どこかにアクセントとして鮮やかな色を取り入れてみましょう。椅子、テーブル、ラグマットなどのほか、壁の一部をビビッドな色にするという方法もあります。

モノトーンでまとめてモダンな雰囲気を演出する

白とアースカラーではなく、白と黒、グレーなどモノトーンでまとめることでもシンプルモダンを実現できます。都会的でクールなスカンジナビアデザインというのも選択肢に入れてみましょう。

天井の板張りがおすすめ

天井を白ではなく、板張りにすると一気にあたたかみを感じさせる部屋になります。床をフローリングにして同じ色でそろえるのも、あえて別の色や明度・彩度にするのもおすすめです。天井の一部分だけを板張りにすることも可能です。

天井がアクセントとなることで落ち着いた空間となり、視線も天井に向けられるため空間の広がりも感じられます。

住まいをリノベーションするとき、デザインやコンセプトを統一したいと考えるなら、スカンジナビアデザインを取り入れてはいかがでしょうか。おしゃれで居心地のいい空間づくりに挑戦してみてください。

アクタスは、北欧の家具を大切に扱ってきました。スカンジナビアデザインをインフィル設計、家具のコーディネートから考え、住む人のライフスタイルに合わせた上質なリノベーションを提供しています。空間と家具の調和を考えたトータルコーディネートなら、ぜひアクタスにお任せください。