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[リノベーションの基礎知識 4]

中古戸建住宅をリノベーションするメリット・デメリット

新居を手に入れるなら、新築だけでなく「中古の戸建住宅を購入し、リノベーションして住む」という方法もあります。ここでは、中古戸建住宅にリノベーションする場合のメリットやデメリットについて、詳しく説明していきます。

中古戸建住宅をリノベーションするメリット

中古戸建住宅を購入してリノベーションする場合、新築物件を購入する場合と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか?

新築よりも費用を抑えられる

最も大きなメリットは新築物件に比較して購入費用を抑えられるという点です。新築物件と中古物件を比べると、面積あたりの単価が中古物件の方が安いとされています。リノベーションの費用が加算されるとしても、中古物件なら新築物件と比べて安い価格で希望の住まいを手に入れられることが多いでしょう。

また同じ予算内に収める場合、中古住宅の方が新築の場合よりも居住面積や立地などで好条件の物件を見つけられることも。新築のみで条件を絞ってしまうと高額で手が届かないような住まいも、中古戸建住宅+リノベーションという発想を取り入れれば手に入りやすくなります。

物件の選択肢が多くなる

新築物件は更地の土地がないことには建てることができません。とくに都市部では新築の戸建を手に入れるよりも中古の戸建物件を探す方が簡単なことが多いでしょう。中古の戸建物件なら都心や郊外の人気エリアでも理想の住まいを探す確率がアップするでしょう。物件の選択肢が多くなるという点からも、中古戸建住宅+リノベーションは有利です。

建売などに比べ自由度が高い

新築の建売住宅は、どうしても建物のデザインや間取りが画一的になる傾向があります。幅広い購買者の需要に応えるために、平均的で既製品に近い住まいを用意して売ることが多いためです。

ライフスタイルにマッチした居住空間が欲しい人、内装や間取りにこだわりが強い人には新築注文住宅がありますが、高額になる傾向があります。これに対し、中古戸建住宅を購入してリノベーションすれば建物の価格を抑えられる分、ライフスタイルにマッチした空間に力を入れることが可能です。

中古戸建住宅をリノベーションするデメリット

一方、中古戸建住宅を購入してリノベーションする方法にはデメリットもあります。マイナス面として知っておきたい点を見てみましょう。

住むまでに工事期間が必要になる

建売住宅などと比べると、リノベーションを実施する分、実際に住めるようになるまでに時間がかかります。大規模なリノベーションであれば、設計期間と工事期間を合わせて4~5ヶ月が必要になるでしょう。

現在、賃貸で暮らしているのならすぐに引っ越しするわけにはいかず、工事期間中の家賃がかかることになります。また設計のための打ち合わせや、工事中の現場確認などで手間がかかるという側面もあります。ただ、注文住宅を建てる場合は1年以上かかるのが一般的なので、それと比べるならリノベーションはまだ短い方だと言えるかもしれません。

断熱性能や耐震性を上げるリフォームが必要な場合も

築年数が古い中古戸建住宅は、現在の住宅と比べて断熱性能や耐震性で劣るケースがあります。

断熱性能が低いと光熱費が高くつき、またヒートショックによって健康を損なう危険性も考えられます。耐震性では、木造戸建住宅の場合、1981年に「新耐震基準」が施行され、2000年にも建築基準法の大きな改正がありました。簡単に言えば、1981年以前の旧耐震基準のもとに建てられた木造戸建住宅は新耐震基準をクリアしていない物件である可能性があります。

そのため、中古戸建住宅をリノベーションする際は、その前に断熱性能と耐震性について診断を実施することをおすすめします。問題があれば、どちらか、あるいは2つの性能を上げるリフォームが必要になるでしょう。これらの性能向上のための工事はそれぞれ状況に応じてある程度費用がかかる可能性があります。

もちろん、中古物件を選ぶ段階で、不動産会社や売主を通して断熱性能と耐震性についてよく確認しておくことも重要ですが、アクタスではライフスタイルのアドバイスをしながら物件を選ぶことから一緒に考えていきます。

中古戸建住宅をリノベーションするときの注意点

中古戸建住宅の中には、不動産会社が物件を買い取ってリフォームを施し、販売している物件も数多くあります。あらかじめリフォームされている物件だと自分たちで自由にスタイリングしたいという要求から外れてしまい、さらにリフォームされている分、購入価格も高く設定されてしまっているからです。

一方で、まったくリフォームされていない中古戸建住宅を実際に目の当たりにすると、古さばかりが目についてリノベーション後のイメージがうまく描けないという人もいるでしょう。しかし、たとえ現在は古い建物に見えても、リノベーションと上手く組み合わせることができれば、中古戸建住宅は理想的な住まいに生まれ変わります。

また戸建ではなく、中古マンションをリノベーションするという方法を考えてみるのもいいでしょう。

アクタスでは、間取りやインフィル設計、家具のコーディネートまで、住む人のライフスタイルに合わせた上質なリノベーションを提供しています。空間と家具の調和を考えたトータルコーディネートなら、ぜひアクタスにお任せください。