Case Study 事例紹介

不動産選びから伴走した、おだやか暮らしのリノベーション

M様邸(東京都台東区)

面積:66.86m² 間取り:2LDK+書斎 ご家族:ご夫婦 + お子様1人

「北欧家具やインテリアにハマったことがきっかけで、賃貸の家に住んでいるころから、いつか中古マンションを買って、リノベーションをしようと夢が膨らんでいました。

結婚してもなかなか家を買うタイミングがつかめず、ようやく子供を授かったタイミングで『家を買おう』という踏ん切りがついたんです。

2021年のゴールデンウィークに予約をして、そこからはハイスピードで物事が進みました。2〜3ヶ月で物件を決めて、間取りを決めて、リノベーション。他社を比較検討することもなく、アクタス一択の家づくりでした」

そう楽しそうに話すM様は、ご夫婦と息子さんの3人家族です。

産後の新生活をはじめるためにスピード感が求められた家づくりは、不動産探しもアクタスの提携会社がサポート。最初は広範囲のエリアで物件を探していましたが、当時住んでいた賃貸から、お散歩圏内のマンションに巡り合いました。

土地勘もあり、子育て環境も整っており、気の利いたカフェや下町ならではの飲食店があるところも決め手だったそう。

「実は、アクタスがリノベーションを手がけていることは知らなかったんです。けれど、よく見に行っていたインテリアショップだったので、アクタスならリノベーションから、家具のセレクトまでお任せできるという信頼感がありました。

そしてHPで事例をたくさん見ていて、特に担当のSさんのお宅がすごく好みだったんです。リノベーションのテイストとしても、かなり影響を受けました。

デザインやセンスももちろんですが、フィーリングというか、私たちがやりたいこととの相性がすごくよかったと思います」

M様ご夫婦がとにかくこだわったのは「間取り」です。自分たちの生活にフィットした、暮らしやすい環境を整えるために、何度もやり取りを重ねました。

ご夫婦の要望は
・広くてすっきりとしたリビング・ダイニング
・キッチンにはパントリーが欲しい
・コロナ禍でリモートワークが中心になってきたので書斎をつくりたい
・子供部屋も用意したい
というもの。約67㎡ の空間に、理想を詰め込みました。

「設計担当のIさんには、素人ながら何度も間取りについて相談しました。子供が生まれる前までに間取りを決めたかったので、キッチンの向きや場所もあれこれ考えてもらって、ようやく今の形で落ち着きました。

廊下を抜けたリビングの入り口の壁を削ることを提案していただくことで、料理しながらリビングの奥まで見渡せるようになりました。廊下もリビングに含まれているような感覚で、空間を広々使えています。この少しの工夫で、視界が変わることに感動しました」

「それとコンロの近くに洗面所があるのが、図面上最後まで気になっていたんです。けれど実際暮らしてみたら、子供と夫がお風呂に入っている時にも会話ができて、むしろメリットになりました。

何度もこだわった甲斐があって、いっさい無駄のない完璧な間取りにとても満足しています」

一方ご主人は、書斎づくりを楽しんだようです。

「コロナ禍でリモートワークが増えてきたので、書斎をつくって本当によかったです。オンラインMTGでも背景が映えるように、タイル選びにもこだわりました。同僚からは『そこ家ですか?』なんて聞かれたりしています。

昇降式のデスクを置くことに憧れていて、コンパクトな書斎にぴったり収まるものをすごく探しました。さらにパイプスペース裏のデットスペースにも、ぴったり収まる本棚も見つかったんです。

お気に入りのワークチェアが大きかったので、それも入るかを何度も確認してもらいました。寸法的には、かなりギリギリを攻めましたね。

寝室に書斎を配置することで、気分的にスイッチが入らないかなと思ったんですけど、室内窓からもドアを開けてもベッドが見えないようになっています。また、リビングから離れているので、子供が家にいても集中できる空間になりました。

夜、子供が寝る時間になったら、仕事はできなくなりますが、おかげでメリハリがつくようになりました」

寝室の右奥には、ウォークインクローゼットを縦長に配置。書斎横の壁を少し伸ばすことで収納を増やし、柱のような存在感に。扉を付けなくても目隠しになるよう設計されています。

また、扉を付けないことで、通気性の良いクローゼットになりました。

玄関には、左右にたっぷりと収納が用意してあります。

何をどこに収納したいか、物のサイズはどれぐらいなのか、どれぐらいの物を持っているのか。M様はそういったビジョンがとても明確でした。

シューズインクローゼットには、コートや傘をはじめ、スーツケースとベビーカーの寸法も事前に把握できたので、それらが収まる大きさに設計しています。

また、この中にはコンセントが仕込んであるので、扉をしめたまま電動自転車のバッテリーを充電できます。機能的でありながら、空間をすっきり見せています。

「あとから増やすのが大変なコンセントは、たとえ予算が上がっても、各空間にできるだけ多めに設置してもらいました。

洗面所の鏡の裏にもコンセントをつくってもらったので、電動歯ブラシやシェーバーを収納しながら充電できるようにしています」

さまざまなタイル選びを楽しまれているのも、M様邸の特徴です。

「『HOW Package Plan』というパッケージプランの中で、ある程度はアクタスから提案していただいたものを選ぶのですが、タイルや壁紙やドアの仕上げを自分でチョイスできるのはとても楽しかったです。

それと同時に、生まれたばかりの子供の育児をしながらプランを考えていたので、決める喜びと大変さを味わいました。夫に子供を預けて、タイル屋さんに行ったり、サンプルを取り寄せたり。必死でしたね。

タイルが好きすぎて、キッチン一面をタイルにしたいとうい気持ちもあったのですが『これぐらいの塩梅がちょうどいいですよ』とご提案していただいて、いざ空間ができあがったときに、結果そのとおりにしてよかったなと実感しています。

寝室・子供部屋・トイレ・洗面室のドアも、白で統一していますが、実はそれぞれちょっとずつデザインが違うんです。ドアを開ける楽しみというか、そういった面白さを演出できたのもよかったです」

家づくりを通して、M様夫婦にはこんな変化がありました。

「以前より、夫がキッチンに立つことが増えたんです。育児をしていると、どうしても自分たちの食事づくりが後回しになってしまうんですけど、夫は毎食おいしいものを食べたいというこだわりがあるので、率先してつくってくれています。

二人でキッチンに立ってもぶつからない幅なので、夫が大人の食事をつくり、私が離乳食づくり。そんな風に作業を分担しています。食洗機を付けたのも正解でした。元々後片付けは夫の担当だったのですが、食洗機に食器を入れるのが楽しいみたいで、マメに片付けてくれます。

間取りや収納にもこだわったので、とにかく暮らしやすくてストレスがありません。おだやかな暮らしを手に入れることができました」

自分がどんな暮らしをしたいのかが明確だったM様。イメージをしっかり描けていたからこそ、理想を設計に落とし込むことができました。

いつかまたもう一度リノベーションをする機会があるのであれば「またぜひアクタスにお願いしたい」と話すM様の住まいには、今日も居心地の良いおだやかな空気が流れています。

photo:Hirotaka Hashimoto
text:Yuki Akase